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II号15cm自走重歩兵砲

I号15cm自走重歩兵砲が、フランス戦で予想外の活躍を見せたため、ドイツ陸軍は、より本格的な自走重歩兵砲を開発することを決定した。
この車両は、ベース車体としてII号戦車B型が用いられ、I号15cm自走重歩兵砲が、15cm重歩兵砲を車輪ごと搭載したため、あまりにも背が高くなってしまった反省から、機関室から前方の車体上部構造を取り外して、車内に15cm重歩兵砲を搭載することになった。

1941年2月に試作車が完成したが、車体の内部容積が狭すぎて操作性に難があることが判明したため、II号戦車の車体幅を約38cm広げ、車体後部を60cm延長した新型車体が開発されることになった。
車体が延長されたことによって、転輪が1個増えて6個となり、車内の重歩兵砲を前面30mm、側面15mm厚の装甲板で囲んだオープン・トップの戦闘室が設けられた。

また、本車は当初より、アフリカ軍団に配備されることが決まっていたため、冷却不足を補うために、機関室には2分割された大きなハッチが取り付けられており、これを開位置とすることで、外気を直接導入していた。
本車は、1941年11月から12月にかけて12両が生産され、6両ずつ重歩兵砲中隊に配備されて、1942年初めから北アフリカに送られ、同年12月までのエルアラメインの戦いで全滅するまで、各地を転戦した。


<II号15cm自走重歩兵砲>


全長:    5.41m
全幅:    2.60m
全高:    1.90m
全備重量: 11.2t
乗員:    4名
エンジン:  マイバッハHL62TR 直列6気筒液冷ガソリン
最大出力: 140hp
最大速度: 40km/h
航続距離:
武装:    11口径15cm重歩兵砲sIG33×1
装甲厚:







































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